国税局は税務調査の実行部隊です。マルサという隠語で呼ばれた査察部は国税局の部署になります。また、資本金が1億円以上の大会社や外国企業の法人税・消費税の調査を行う調査部や有名・著名人を専門に調査する部署もあります。
また、資料調査課という部署では、日々の情報収集活動を行い、また、税務署では扱えない規模の会社を調査したりします。 また、税務署の指導・監督する立場でもあります。
一般納税者が税金の関係で訪れるのは税務署になります。ここでは、税務相談・各種届出書、申告書の受理を行う内部の部署と税務調査をおこなう部署とがあります。一般に中小企業の調査は税務署の職員が担当し、実地調査は2~3日で行われます。
このような前提のもと、国税局と税務署とでは何が違うのか。
国税局では、大企業や著名人・大口滞納者を扱うの対して、税務署ではそれ以外の会社や個人を対象にしていることになります。結果的に国税局の職員は専門的かつ高度な知識が要求されるため、優秀な職員が多いと言われています。
税務署は一般納税者を対象とした一種のサービス業です。国税局とは違い、きめ細かい対応が求められている組織であると言えるでしょう。